皆さん。シマリスを知っていると思いますが見た目は小さくてとってもかわいくて、愛らしさに見ているとついつい飼いたくなってきますよね。
くりくりした目にフッサフサの尻尾。手に餌をもってもぐもぐとホッペいっぱいにほおばる立ち姿は癒されます。
個体差があるので、それぞれの性格もシマリスの魅力の一つですので、是非注意点など参考にして頂き、シマリスの世界にお越しくださいませ!
シマリスとは?
シマリスは元々北アメリカやロシア、アジアに生息する生き物で、海外から輸入され飼育されていた個体が捨てられてしまい野生化したという事例があります。
野生のシマリスは日本では北海道に生息しております。
エゾシマリスの生息する森林減少や天敵が多く生存が難しく、絶滅が危惧されているのも事実です。
シマリスの平均的な体長は20~30㎝、そのうち尻尾は8~12㎝と長く、体重は90~130gの小動物の部類に入ります。
野生のシマリスの平均寿命は4~5年、自然界では天敵が多く短めですが、ペットとして飼えば天敵はいないので飼育環境をしっかりと整える事で6年~10年ほど生きる個体もあります。
性格は臆病で繊細、その反面好奇心旺盛な活発な一面も持ち合わせています。もちろん個体によって差がありますが、元気に動き回り、とにかく早いので脱走には注意が必要ですね。
好奇心旺盛ですので、イタズラも大好き。特に電気コードなどには気をつけましょう。絶対に脱走しないという事はありませんので、環境をしっかりと整える必要があります。
シマリスのしっぽにはきちんと役割があり、暑い日にはしっぽで体を覆い日傘にし、雪や雨を防ぐなど体温調整に大切な役目をしています。
木から木へ移る時にもしっぽでバランスをとりながらジャンプするなど日々の生活にも欠かせないのです。
シマリスのしっぽは簡単に切れるって本当?
シマリスの特徴と言えば長いしっぽ。ふわふわでたくましいしっぽですが、気をつけないと簡単に切れてしまうのです。
そして一度切れてしまうと二度と生えない事を知っておきましょう。
しっぽの構造自体、皮膚と筋肉の間にある皮下組織が乏しく、取れやすくなっているので注意が必要です。
野生のリスは天敵に襲われそうになった時に、長いしっぽが逃げる時に邪魔にならないよう自分の身を守るために、トカゲ同様、しっぽを犠牲にする為切れやすいともいわれていますが、
トカゲのように再生はしないので一生しっぽなしで生きて行かなければなりません。
ペットとして飼われる場合にも、しっぽを引っ張る、誤って踏んでしまうだけでも簡単に取れて抜けてしまうのです。
原因や注意点は?
シマリスのしっぽが切れてしまう原因には、ストレスがかかり自分でしっぽを噛んでしまう事。
住んでいる環境が狭い、などのストレスも多くあるので環境を一度見直す必要があります。
ケージ内の隙間や尖った針金部分にしっぽを挟んでしまう事や、室内に出した時にはドアの隙間に挟まる、誤ってしっぽを踏むなどの原因が多くあります。
また捕まえ方も注意が必要で、
臆病な子にはプラケースにおやつを入れてそれごと移動する
慣れている場合には手で抱え短い距離の移動をする事が大切です。
しっかりと保定する場合には革手袋がお勧めで、分厚いと感触が分かりにくいので、ほどよく手の感覚が分かる厚さの物を選びましょう。
革手袋があれば万が一噛まれても痛くありません!私も脱走してしまったシマリスを必死に追いかけて掴んだ時には噛まれてしまい、とても痛い思いをした経験があります。
誤ってしっぽを掴んでしまうと切れてしまいますので充分に気をつけましょう。
多頭飼いでもリス同士のケンカやしっぽが絡まるだけでも取れてしまう事もあるのでご注意ください。
そして万が一、しっぽが取れてしまった時には慌てずに、多少出血が見られることもあり、傷口から菌が入り込むことも考えられますので、病院を受診しましょう。
シマリスにとってしっぽはリズムをとる大事な役割があり、無くなってしまうと体温調節が難しくなる、
中には尻しっぽが取れたことにショック死してしまう子もいますので、取れないように注意することが重要になります。
飼うからには元気で長生きしてほしいですので、しっぽが切れてしまいやす事を頭に入れて、安全に飼える環境を準備してあげてください!